福島 原子力発電所事故による汚染まとめ

こんな状態になっても原子力発電を続けますか? 地震、原発事故、TPP等 情報追いかけ 

文字起こし たね蒔きジャーナル 京都大学原子炉実験所助教 小出裕章
 
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pt2上杉隆氏 福島原発の「工程表」を徹底検証
pt3上杉隆氏 福島原発の「工程表」を徹底検証
pt4上杉隆氏 福島原発の「工程表」を徹底検証
pt5上杉隆氏 福島原発の「工程表」を徹底検証
pt6上杉隆氏 福島原発の「工程表」を徹底検証
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pt2 【上杉隆氏】原発設計者 上原春男氏共同インタビュー
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pt4 【上杉隆氏】原発設計者 上原春男氏共同インタビュー
pt5 【上杉隆氏】原発設計者 上原春男氏共同インタビュー
pt6 【上杉隆氏】原発設計者 上原春男氏共同インタビュー
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文字起こし たね蒔きジャーナル 京都大学原子炉実験所助教 小出裕章 



2011年11月21日たね蒔きジャーナル
京都大学原子炉実験所助教 小出裕章







もんじゅの維持費が異常に高い理由と、世界の高速増殖炉の失敗の歴史 小出裕章

水野 今話に出ていました、もんじゅのについててです。
夢の原子炉と呼ばれてきたそうなんですけど、何を夢見てたんですか?

小出 皆さんは原子力というと化石燃料がなくなってしまうので、未来のエネルギー源だと
聞かされると思うんですけど

水野 石油も石炭も底をつくし日本はエネルギーがない国だから原子力だと聞かされてきました。

小出 私も聞かされてきました。それを信ジテ原子力の場に足を踏みこんだのですけども、

水野 それは40年前ね

小出 45年くらい前ですけども、実際には原子力の燃料であるウランというのは大変な貧弱な
資源でスグになくなってしまう物だったのです。それで原子力を推進する人達はウランだけでは
駄目なのでプルトニウムという物質を作り出して、それを原子力の燃料にする以外ないというふ
うに考えつきました。

だだしプルトニウムという物質は地球上には全くありませんので高速増殖炉 いわゆるもんじゅと
言われる原子炉の大型の物をたくさん作ってプルトニウムを作りだして原子力をなんとかエネル
ギー源にしたいと思ったのです。

そのためにはどうしても、もんじゅのような原子力がいるというふうに1940年代から皆が
気がついていて、その開発に着手したのですけど、結局できないまま今日まで来ているのです

水野 40年経って成果はない、お金は1兆円かけてる。稼動してから17年間で動いていたのが
200数十日間で17年間動かしてきたけ1年分も動いていない

小出 1kWhも発電していません

水野 1キロワット毎時?
小出 はい何の発電のしないまま今日まで来ています。

水野 1兆円かけて?40年たって?それがもんじゅですの?

小出 はい

水野 あの文殊菩薩のもんじゅなんですよねネーミングって

小出 もともと、永平寺のカンシュウという方がですね、
原子力にやはり、私と同じように夢を抱かれたんだろうと思いますが文殊菩薩の名前をかけたの
ですね。今では反省されたというふうにおっしゃっていると聞きましたけれど。

水野 だって、知恵をつかさどる菩薩さんでしょ、

小出 そうです

水野 それが1キロワットも毎時で作れない。
全然作れないで40年きてしまった。

小出 はい
水野 それで、事故もすぐに起こしたんですよね。
小出 はい、今水野さん、40年かけてとおっしゃいましたけど、動き始めたのは1994年なのです。

水野 あっ、そうか17年間ですね。

小出 はい。それで、95年の12月にですね、「いざ、発電をしようか」と思って、少し出力をあげ
ようとした途端に事故を起こしました。
それで結局何の発電もできないまま止まってしまいまして、14年以上止まったままだったので
すが、

水野 止まったままだったんだけど、止まっている時も、停止していても維持費が年間200数
十億円かかると、

小出 そうです
水野 そんなにかかるんですか?止まってても?

小出 はい
平野 これ先生、なんでこんな巨額なお金がかかるんですか?止まってて

小出 もんじゅというか、高速増殖炉は、原子炉を冷却するための冷却材として水が使えないの
です。 物理学的な宿命があって、「もんじゅ」の場合はナトリウムという物質を使っているのです
が、ナトリウムは70度よりももっと冷たくなってしまうと固体になってしまうのです。

水野 え?

小出 そうすると、ポンプで流すこともできませんし、冷やすこともできないし、個体になってしまう
と体積が変わってしまいますので、原子炉の構造自身が壊れてしまうという事になりますので、
もう、四六時中、温め続けなければいけない。
そのために、ま、「もんじゅ」はもともとは発電のための原子炉なんですけれども、自分では発電
できませんし、温めるためには電熱器がいるということで、膨大な電気を使いながら、ただただ、
ナトリウムを温めるという仕事をずっとしてきました。

水野 電気を作らず、電気を使い続けてきたんですね
小出 そうです

水野 そうして今に至って、やっと去年運転を再開したんでしたっけ
小出 そうです。でも、皆さん考えていただきたいのですが、家庭で14年間も使わないで置いて
おいた電気製品を、もう一度使おうという気が起きるでしょうか?

水野 いや、そりゃ怖いです

小出 普通はおきないと思うのですが、日本の国は、国というか文部科学省なのでしょうか、
「なんとしても、もんじゅを動かす」と言ってやろうとしたんですね。
やろうとした途端にまた事故を起こしまして、また止まってしまったというのが現在です。

水野 今回の政策仕訳で、お金の問題ばかりが出てきていますけれど、この「もんじゅ」の
高速増殖炉というものの危険性というのはどうなんでしょう?

小出 「もんじゅ」という原子炉はもともと燃料がプルトニウムという物質なんですね。
プルトニウムという物資は人類が遭遇したうちで、「最悪な毒物」と言われるほど危険な毒物でし
て、100万分の1グラムを吸い込んだら,人間一人が肺がんで死ぬという程の毒物なのです。


水野 100万分の1グラム
小出 そうです
水野 吸い込むだけで
小出 はい
水野 死んでしまう位の毒物

小出 はい。それを何10トンも原子炉の中に入れて動かすというのが「もんじゅ」という原子炉で、何と表現したらいいか分からない程、巨大な危険 巨大な危険を抱えたものです。

水野 えぇ

平野 これはもう、外国では見送られているとか手をつけてはならない技術だとされていると
聞いているんでけども

小出 もともと原子力を一番初めにやりだしたのは米国な訳ですけれども、世界で一番初めに
電気を発電した原子炉というのは、実は高速増殖炉なんです。

水野 へぇー

小出 EBR-2という原子炉で、1954年から動いたのですが、すぐ発電はしました。
ただ、すぐに事故を起こして止まってしまいまして、それ以降米国は何とか高速増殖炉を
動かしたいとして、沢山の原子炉を造ったんですが、全て事故を起こして停止してしまって、
米国は高速増殖炉計画から撤退しました。

平野 うーん
水野 はーぁ

小出 イギリス、フランス、ロシアがまた追随してやろうとしてきてですね、一番頑張ったのが
フランスだったのです。 出力が120万キロワットというような巨大な高速増殖炉、それは、
「スーパーフェニックス」というんですね、フェニックスというのは不死鳥ですけれども、
「超不死鳥」というような原子炉まで造ってみたのですけれども、ほとんど動かないままそれも
潰れてしまうということになって、今現在はほとんどすべての高速増殖炉は潰れてしまって
動いていません。

今、中国がまたやろうとかですね、インドが全く別の高速増殖炉をやろうという話しもありますけ
れども、もう、基本的には出来ないと思っていただくのが一番いいと思います。

水野 へー
平野 格別日本が「もんじゅ」にしがみついているということの背景にはやっぱり、既得権益という
んですかね、原子力を推進しようとしている人達の利権構造の中でもうずっと残っているという
ことだけのことなんですね

小出 多分それは平野さんがおっしゃるようにものすごい強力な動機だと思いますが、
もう一つの動機というのは、高速増殖炉という原子炉を、もし、少しでも動かすことが出来ると、
エネルギー源になるかどうかは別として、超優秀な核兵器材料が作れるという、そういう性質を
持っています。

平野 んー
水野 核兵器の材料に

平野 ですから、これは自民党政権の、いわゆる国家主義的な人達が、やっぱり支持していた
政策ではあるんですね長年。

小出 そうですね もちろんです。一番初めからそれを狙ってやろうとしてきたものです。

水野 でも、核のゴミの 言ったら再利用でしょ?これ。リサイクル出来ないっていうことになった
ら、もう本当にに行き詰っちゃいますね。

小出 はいそうです。それを何とかしたいと思ってきたのだと思いますが、要するに高速増殖炉
さえ動けば何とかなるという事を夢見てきたんだろうと思います。

水野 まだ夢見続けますかね、中川文部科学大臣は「これまでの形で継続するのではなく、
中身を絞り込んでいきたい。ここで辞めたら1兆円の投資が無駄になる可能性がある」
と発言していらっしゃるようです。

小出 これから何兆円も損をするよりは私は良いと思いますけれども。

水野 そしてやっぱり、危険性という事についても、もっと真剣に考えなくてはいけませんよね、
お金だけじゃないですもんね。

小出 はい

小出先生どうも、ありがとうございました



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